今年度の応募総数は124提案。
郡上市内の中学校・高等学校校から、470人のみなさんが参加して下さいました。
ありがとうございました。
入賞5提案、入選7提案を紹介します。
和田希、渡邉柑太、武藤恵利奈、渡邉美里(八幡西中学校)
①課題
市内の中学校8校中5校は小規模化が進んでおり、生徒減少によって学校行事を行いにくい。また、人と関わる機会が少ないため、社会に出たときに自信をもって活動できない。
②提案内容
他校の生徒と触れ合ったり関わり合ったりする機会を増やして、他校の良さやそれぞれの学級のもつ力を実感するために、次の3つの活動を行う。他校の生徒と関わる機会が増えることで仲間が増え、いろいろな考え方に触れることができる。また、他校の仲間と交流する経験によって自信がもてる。
(1)スポーツで交流する機会をつくる。
誰もが楽しめるように、球技を中心としたスポーツでチーム戦を行う。学校に関係なくチームを編成し、他校の生徒とも関わりを増やす。
(2)一つのテーマについて他校の生徒と討論する機会をつくる。
学校行事や人権、道徳の内容等についてについての討論を、グループや学年別で行う。対立するディベート形式または対話するダイアローグ形式がよいと思う。
(3)生徒会便りの交流を行う。
毎月の活動の内容、成果、課題などを載せた生徒会便りを作成し、月1回程度交換する。他校の生徒会便りは校内に掲示し、全校生徒が読めるようにする。
③自分で行う活動
(1)に関わって―希望するスポーツの調査から内容や方法の検討までの企画、準備、運営全般。
(2)に関わって―テーマやグループ編成の検討、内容や方法の企画、準備、運営全般、討論の進行。
(3)に関わって―生徒会便りの作成、他校の生徒会便りの掲示。
④協力者が行う活動
(1)に関わって―準備や運営に関わるアドバイス、アンケート実施時間の確保、スクールバスの運行、市の体育施設の使用許可。
(2)に関わって―準備や運営に関わるアドバイス、スクールバスの運行、市の施設の使用許可。
(3)に関わって―生徒会便りの印刷、他校への送付。
伊佐地武博、置田心、奥村南月、小林天久、酒井優衣華、澤奏真、下廣志音、鈴木瑠華、玉木愛華、筒井安莉、古池紗弥、和田桜典(明宝中学校)
①課題
郡上の魅力を、発信できるとよい。中学生が地元の魅力や地域で学んだことを発信することで、地元の人が暮らしている地域の魅力を再発見できるようにして、地域を明るく元気にしたい。
②提案内容
「郡上学」で見つめた地域の魅力や課題をもとに、学習したことをケーブルテレビなどの番組等で、発信する。中学生と観光協会や郡上ケーブルテレビが一緒になって、地域の魅力発信PVや取材番組を制作する。中学生にとっては地域の魅力を再発見することになり、地域愛がさらに深まる。また、ケーブルテレビの視聴者が増えることも期待できる。
③自分で行う活動
「郡上学」の学習で郡上についてさらに知り、発信したい「地域の魅力」や「地域の元気人」等について考え、企画を練る。例として、地域の歴史、地域の魅力的な人、地域のおすすめ観光スポットの紹介などがある。明宝中では今年度もPV制作中である。
④協力者が行う活動
番組の企画や撮影、編集のアドバイス、機材の貸し出し。(郡上ケーブルテレビなどの映像の専門家に)
道の駅や地域イベントでの放映、市のHPやYouTubeでの公開。
小林涼太、山田慎之祐、大坪愛依、武藤遥叶(八幡西中学校)
①課題
郡上おどりは観光客が増えているが、地元の人が少なく、保存会員も半減している。郡上おどりを愛し守っていく地元の人を増やす必要がある。
②提案内容
地元の子どもが中心になって、他の地域から参加できる以下のようなイベントを行う。これによって、地元や他の地方からの参加が増加し、郡上おどりを好きになる人も増えることが期待できる。
(1)ジャズやロックを郡上おどりに取り入れる。
7・8月に1回ずつ行う。保存会員に昔行った曲を教えてもらって選曲する。誰でも参加できるよう、YouTubeで配信したりポスター等で市内に知らせたりする。
(2)全国の学生を招いてコンクールを行う。
8月に、小学生から大学生までを対象とした、学生の郡上おどりコンクールを行う。参加賞や賞品を用意する。
(3)上の2つのイベント開催日に、郡上の特産物を紹介・販売する店を開く。市内の中学生にアンケートをとり、上位の特産物を選ぶ。
(4)屋台引き体験を行う。
7・8月に1回ずつ行う。地元の人が郡上おどりの開催場所に行き、実際に屋台を引いて大変さを知ってもらう。見学だけでもよい。
③自分で行う活動
ポスターやチラシ、アンケートの作成、特産品販売の手伝い。
④協力者が行う活動
ポスターやチラシ、アンケートの印刷、アンケートの実施、参加賞・賞品の準備、特産品販売店の設置。
和田希、渡邉柑太、武藤恵利奈、渡邉美里(八幡西中学校)
①課題
郡上の子どもは郡上の良さを知識として知っているが、本当に理解してはいない。そのため、郡上に残ったり住み続けたりする人が少ない。市外に出たとき良さを伝えられない。
②提案内容
郡上かるたに関する体験ができる場をつくる。年に数回、行事と共同で開催する。展示・販売・体験のブースを設ける。例えば、郡上かるた大会のときに、食品サンプル作り体験や手ぬぐい販売などをする。
ターゲットは小中学生で、誰でも参加できる。学校を通じてスタンプカードを配布し、全てのブースを回った人には景品を贈る。同時にかるチャレ(郡上かるたチャレンジラリー)も宣伝・配布する。設置するブースに関するパンフレットを自分たちで作成する。学校だけでなく、旧庁舎記念館などにも置いてもらう。
各中学校の代表が主体となって運営する。テレビ会議などを用いて意思疎通を図る。高校生からもボランティアを募る。
体験することで良さを理解できるし、かるチャレではその場所に行くことでしかわからない良さが実感できる。ボランティアをすることで印象に残る。
③自分で行う活動
活動の計画、宣伝、運営。パンフレットの作成。テレビ会議等による学校間での話し合い。
④協力者が行う活動
行事主催者への協力依頼。パンフレット作成に関するアドバイスや協力。販売商品や体験、景品の提供。郡上ケーブルテレビなどでの宣伝。スクールバスの運行。
山下晃人、山田拓実、北山空羅(郡上北高等学校)
①課題
健康づくりの指針である「日常生活における歩数」「運動習慣者」「意欲的に運動を心がける人」の割合が年々減っており、岐阜県が目標としている数値にも届いていない。
②提案内容
市役所や自治会、市民団体などに協力してもらい、堤防や河川敷、山の近くなどに見所のある散歩コースを作る。1周6~7㎞で、1.5~2㎞ごとに休憩スポットがあるコースを4つほど作り、季節ごとの花や木を植える。コースの途中にクイズを掲示したり、休憩スポットにスタンプを設置して集めてもらったりする。スタンプカードを道の駅や市内の飲食店で提示して、ポイントによって割り引きが受けられるようにする。キャラクターのパネルや郡上の歴史資料なども設置して、様々な人に関心をもって歩いてもらえるようにしたい。
たくさんの見所を作ることで意欲的に運動をする人が増加し、「日常生活における歩数」や「運動習慣者」が増えると思う。
③自分で行う活動
散歩コースの検討。季節ごとの花や木の調査。スタンプとクイズ、キャラクターパネル、郡上の歴史に関する看板、周知ポスターの作成。
④協力者が行う活動
散歩コースの安全確認、休憩スポットの設置、マップの作成。道の駅や飲食店への協力要請。パネルや看板の設置。スタンプカードの配布。ポスターの掲示。
武藤わかな、井口瑞葵、井藤陽菜、兼定紀子(八幡西中学校)
①課題
郡上には800軒以上の空き家があり、手が加えられることなく老朽化が進んでいる。郡上市に来る観光客のうち宿泊するのは10分の1以下で、宿泊施設も150軒程度しかない。
②提案内容
空き家を改造して宿泊客が自由に使える貸し出し施設を作る。また、「食べ物」「体験」「買い物」「歴史」のテーマ別に郡上散策マップを作って、施設内に置く。郡上の魅力が伝わるような場所に作って、中は特産品などで郡上の感じを出す。鍵は地域で管理して宿泊客に渡し、清掃等は住民や中学生がボランティアで行う。マップには中学生おすすめの場所を載せる。クーポン券も付ける。
空き家を減らすと共に、宿泊施設や宿泊客の増加につながる。地域で管理することにより、人の交流が生まれる。人件費が削減できるので宿泊料金も安くできる。
岩嶋香乃葉(高鷲中学校)
①課題
郡上市にはスキー場がたくさんあるが、障がいのある人や高齢の方は楽しめない。
②提案内容
郡上市に、障がいのある人や車椅子に乗っている方にも楽しめるスキー場を導入する。スキーやスノーボードで滑れない人はゴーグルを着け、ドローンからの映像で、スキー場にいるような体験ができるようにする。海外からの観光客も多いので、雪で楽しむ場所も作る。大会やイベントを年に1回ぐらい開いて、大勢の人が来るようにする。
郡上市はバリアフリーに取り組んでいて障がいのある人や高齢の方にも楽しんでもらえることが広がれば、たくさんの人が来ることが見込める。
池田陽凪太、池戸良来、大澤颯太郎、粥川倖多、清水吉平、田口隼輔、長尾涼太、池戸愛鈴、池戸友恵、兼山葵、粥川心結、渡邉友麻(郡上東中学校)
①課題
少子高齢化によって子どもの数が減少し、子ども同士で遊ぶ機会や子どもが遊べる場所が減っている。
②提案内容
幼児や児童を対象としたイベントの場を設け、子どもが楽しむことで地元を盛り上げる。例えば、和良鮎まつりでミニ縁日のコーナーをつくり、輪投げ、射的、魚釣り、コロコロボールなどで子どもが楽しく遊べるようにする。料金は無料とし、気軽に参加してもらう。景品はバルーンアートを用意する。
ミニ縁日のコーナーで地域の人が交流し、親交が深まる。住民はこれからも住み続けたいと思い、市外から来た人には郡上に住みたいと思ってもらえる。
後藤龍広、鷲見承大、野田拓臣、奥野陸、八木拓斗(八幡中学校)
①課題
現在、郡上おどりは学生や20代の若い人、観光客が少なく、活気が無くなりつつある。
②提案内容
小中学生から郡上おどりの歌詞を募集し、歌って踊る。比較的変えやすい「かわさき」と「春駒」の歌詞を、「郡上の良さ」や「郡上の名物」などの部門別に募集する。部門ごとに賞を決め、入賞作品は徹夜おどりや八幡中学校ゆかたDAYで実際に歌って、郡上おどりの参加者に踊ってもらう。将来的には、高校生や観光客などへも募集を広げていく。
郡上おどりに関心をもつ人を増やすことで活気の回復につながり、観光客が増加することも見込める。
金子拓朗、松葉双一朗、渡邉健翔、葛原創(大和西中学校)
①課題
市民、特に若者の、郡上の自然への関心が低い。
②提案内容
郡上の自然を楽しむのが目的の「MARC」というクラブを立ち上げる。MARCとは、山(Mountain)農業(Agriculture)川(River)料理(Cooking)の頭文字をとったクラブである。春と秋は渓流釣りやフィールドワーク、夏は川の調査、冬は料理研究や雪遊びなどの活動を行う。活動日は土曜または日曜で、対象は大和町周辺の小中学生とする。そして、年に1回MARC主催の渓流釣り大会を明宝で開催する。小中高生が参加し、放流したあまごを釣る。事前にウナギの罠を仕掛けておき、小学生にあげてもらう。
活動を通して郡上の自然に興味をもち、進路選択や人口増加につなげていきたい。
勝水壱、髙垣駿太、吉田真亜、長井愛依、和田統偉、野田夢未(八幡中学校)
①課題
人口の減少に伴い働き手が不足していることによって、廃業する商店や事業所が出ている。また、お客さんが減っていくことで商売が成り立たなくなり、地域の経済が縮小する。
④提案内容
世界に伝えたい郡上ならではの魅力をまとめ、外国人向けのPR動画をつくる。自然(川・蛍・鮎等)、町(城・町並み・長良川鉄道等)、文化(歌舞伎・郡上おどり・食品サンプル等)の3つのカテゴリーに分け、実際に郡上に来て見ているような映像にする。映像に合わせて英語と中国語のナレーションを付ける。SNSを利用して広める。
動画を見て郡上に興味をもち、郡上に来る観光客が増えると、郡上でお金を使うことで経済の活性化につながる。そして、郡上人にとっても観光客にとっても魅力的な町にする。
曽我啓太、日置偉丸、古川翼、丸山龍生(郡上北高等学校)
①課題
郡上の踊りは夏にしかないから、お盆に帰ってこられなかった人は参加できないので、郡上の良いところを忘れてしまう。また、故郷の仲間との関係が途絶えてしまう。
②提案内容
踊りで思い出そう、郡上の素晴らしさ。UターンIターンで若者の人口増加作戦。12月30日前夜祭、12月31日~1月1日年越し踊り、1月1日~3日徹夜おどりという内容で、白鳥駅前通りや神社で開催する。白鳥の駅前通りは融雪設備があるので積雪の心配が少ない。神社で行うことによって初詣もできる。
郡上に帰省した人や市外でできた友達が一緒に楽しんで郡上の良さを知ってもらえる機会になる。スキー以外の観光客や宿泊客の増加も期待できる。
今年度の募集は終了しました。
たくさんのご応募、ありがとうございました。
※応募様式は、このページ下部にあります。
応募・提案用紙と記入例
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