市民協働サポーター会議が開催されました!!

9月19日午後7時半から、郡上八幡に出来たまちづくりスペース"玄麟"(2階)で、協働サポーター会議が開催されました。

この取り組みは今回初めての試みです。

協働センターの活動は主に、地域団体や市民団体、NPO団体の皆さんが新たな取り組みを開始するための情報共有や情報提供、仲間づくりの場として設置されていますが、センター窓口は役所の一角にあることもあり、気軽に来訪するのは気が引けるのか、これまであまり個人相談者は増えてはいません。

そのような意味から、協働センターが直接市民の方々とお話できる機会をと考えて、今回平日の夕方の開催となりました。

開催告知も十分ではなかった今回ですが、市民協働のフェイスブックページなど日頃から市民協働活動を応援していただいている市民の皆さんが市内各所から20名ほど参加していただくことができました。

当日は、主催者挨拶で『市民協働の意味と先進事例』として、石徹白と明宝の地域活動の先進事例を紹介させていただきました。

今回の会議内容のメインとして、MOSO塾の企画者であるNPO法人ななしんぼの理事である小林 謙一氏に講師として参加いただき、郡上市全体でははじめてのMOSO塾が開催されました。


"MOSO塾"というのは、NPO法人ななしんぼが設立されるきっかけともなった、まちづくりファシリテーションツールで、「妄想でいいから夢を描こう」という、郡上発の新しくて楽しい地域対話の場です。

会議というとどうしても堅苦しく、ホンネの話が出来ないのが常ですが、MOSO塾は最初から飲みながら、食べながらというスタイルなので、普段の世間話の雰囲気で知らない人とでも打ち解けやすく、しかも、短いタイムスケジュールで結果を出さなければならないというルールがあるため、ロールプレイゲームの感覚で楽しめます。

NGワードは2つ「誰がやるんよ」「それは無理」。


会議でよくある
前例主義「そんなことは今までも云々・・」や責任論「○○なことになったら」など、これまでの既成概念や時には法律も取り払って?頭自由にフル回転させて妄想を楽しむことによって、普通の会議では出てこないような突拍子もないアイデアや無意識化にあるビジョンが言語化されて出てきます!

最後には、参加者から出されたたMOSOプランに対してみんなで投票し「MOSO大賞」を決定します。

今回のお題は「2024年、郡上が"夢が持てる田舎全国第1位" になる!? そのためのビジョンとプランは?というものでした。


4人ずつそれぞれ5チームに別れ、テーマに沿ったアイデアプランを考えました。
プランはチームのメンバーにブラッシュアップされながら、さらに魅力的な内容へと磨きをかけます。
15分程度のミーティングの後、チームごとにプレゼンテーションを行います。

参加者全体から出たアイデアプランを聞いた後、メンバーをさらに再編成して、自分のプランをより進化させたり、あらたなアイデアプランを追加させたりします。

そのようなことを3回程度繰り返して、最後に出されたプランの中で、みんなの推薦を得たプランを壁に張り出して、一人一票の投票権で最優秀プランを選出しました。

今回4票を獲得して最優秀賞に選ばれたのは「郡上十七条の憲法」という提案です。

その内容としては、
一つ、川を神としてあがめること
一つ、山を神の家と考えること

一つ、畑を持つこと

一つ、田んぼをもつこと

一つ、軽トラは無税とすること

一つ、野菜が余ったら隣りにあげること

一つ、醤油は隣近所で借り合うこと

一つ、かわさきが踊れないとダメ

というような、市民憲法を設け、郡上市民であることの付加価値を高めるという提案でした。

その他には、
・郡上版テラスハウス…男女5人ずつ位で農作業して暮らし、それをCTVで放送する

・郡上エコ住民税…エコにつながる仕組みを導入している人は市県民税が安くなる
・働きすぎない里…市条例で制定し、年間150の休日、雨降りは休みとする

などの案も、支持を得ていました。


一見すると実現不能で荒唐無稽な提案にも見えますが、これから地域の未来を考えてゆくとき、きわめて重要な要素を含んだ内容でもあり、若者達がこの地域でどのように暮らしてゆきたいのかという価値観が現れているようでもあります。

市民協働センターとしては、今回の提案を単なるゲームとして捉えず、郡上の近い将来に向けた具体的なビジョンづくりや制度・施策につながるような取り組みを市民協働という手法で進めてゆきたいと考えています。



当日出たアイデアをカテゴリーわけしてみました。
こうしてみると、あながち実現不可能なことではないように思いますね!!